CH32V002とCH32V006について調査

投稿者: | 2025年5月19日

CH32V002・CH32V006とは?

CH32V002とCH32V006は、CH32V003の後継機種としての位置づけです。

CH32V002はSRAMが4KBに増量され、ADCやDMAチャンネル数にもスペックアップが見られ、動作電圧範囲も2~5Vに拡大されています。

CH32V006はフラッシュメモリが62KBに拡張されるなど、CH32V002よりもさらに高機能な上位モデルです。

スペック比較

CH32V003CH32V002CH32V006
コアQingKe RISC-V2AQingKe RISC-V2CQingKe RISC-V2C
命令セットRV32ECRV32EmCRV32EmC
最大クロック周波数48MHz48MHz48MHz
フラッシュメモリ16KB16KB62KB
SRAM2KB4KB8KB
動作電圧3.3V / 5V2〜5V2〜5V
ADC10ビット12ビット12ビット
DMAコントローラ1チャンネル7チャンネル7チャンネル
USART112
I2C111
SPI111

命令セット

CH32V003からの変更点として、CH32V002とCH32V006はRV32EmC命令セットを採用しています。「m」は乗算命令(Multiply)拡張を意味し、これによりソフトウェアエミュレーションが必要だった乗算処理がハードウェアで直接実行可能になります。

購入元

私はどちらもAliExpressで購入しました。
現状ではCH32V006の方が価格が安くスペックも優れているため、特別な要件がない限りCH32V006を選択することをお勧めします。

CH32V002

おおよそ1200円/50pcs程度で購入できます。

CH32V006の購入先

おおよそ1000円/50pcs程度で購入できます。

開発環境

  • MounRiver Studio II
    http://www.mounriver.com/
    • 公式の開発環境。初代はEclipseベースでしたが、IIになってVS Codeベースになったようです。
      初めての開発では、まずこちらを触ってみることをお勧めします。
  • ch32fun
    https://github.com/cnlohr/ch32fun
    • コミュニティの開発環境。私は普段こちらを使っています。
    • CH32V003向けには豊富なサンプルコードが揃っていますが、
      CH32V002/006でもそのまま動作するか?は、まだまだ完璧ではない印象です。
      (後々改善するとは思いますが。あるいはコントリビュートしましょう。)
  • Arduino
    https://github.com/openwch/arduino_core_ch32/
    • 公式が提供するArduino環境
    • CH32V002/006ともにサポートの旨記載はないが、006のみ中途半端に実装されている状態。
      • とりあえずI2C/SPIなどを動くように修正してPull Requestを投げてあります。

使ってみた

CH32V002

CH32V006

CH32V006を使用したPCBも試作してみました。詳細は別記事で紹介予定です。

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