Creality K1のシリコンソックスが詰まった

投稿者: | 2024年4月11日

とある日のこと。Creality K1でABS印刷中、カメラ画像を見ると無惨な光景が映っていた・・・
暗くて分かりづらいが、印刷物が宙に浮いている。

モジャモジャになってしまったときはキレながら掃除するだけで済むが、どうやら今回は印刷物がヒートベッドから剥がれ、ノズルに固着しているようだ。
ひとまず印刷を停止し、ヒートベットを下げて状態を確認したところ、このざまである。
(2枚目はカバーを取り外してみたところ)

ノズルやヒートブロックが傾いてしまったのかと思ったが、実際はシリコンソックス内に樹脂が詰まり下に押し出され、脱げかかっているだけのようだ。
ここで、私が試した対処法を紹介したいと思う。

シリコンソックスを外す

まずは、シリコンソックスをヒートブロックから外す。
ノズルを樹脂が溶ける温度以上に加熱する。今回はABSを用いていたが、とりあえず260℃程度に。
(取れなければ更に温度を上げてみる。)
加熱してしばらくしたら、ピンセットやペンチでシリコンソックスを掴み、下に引きずり降ろす。
うまく行けば下の画像の通り外れる。ノズル類は無事そうということも分かる。

固着物の除去

まずノズル類から。温度を上げたままの状態なら、周りに付着している樹脂も柔らかくなっているので、ピンセットなどで取り除く。ある程度残ってしまうのは仕方ないと諦めたが、良い方法があればコメントで教えていただきたい。また、くれぐれも火傷には気をつけること。

次にシリコンソックス側。
純正メンテナスパーツにも存在し、そんなに高価でもないので買い替えるのも手である

だが、私が確認したときは品切れ状態であり、この手段は使えず。

今回詰まっているのはABS樹脂なので、これはアセトンに溶ける。また、シリコンソックス自体はアセトンの影響を受けない。そこで、固着物をニッパーで除去できる範囲で切り取った後、ジップロックにシリコンソックスとアセトンを入れ、しばらく置いておく。
(アセトンは有害なため、換気や皮膚への付着に注意すること。)
4~5時間ほど経過したところ大分軟化していたので、ジップロックの上からシリコンソックスをつまみ、中の樹脂を押し出す。
ある程度除去できたら、十分アセトンを乾かした後ホットエンドに取り付け直す。この段階ではキッチリ嵌っている必要はない。

この程度までできたら、ノズルの温度を上げる。樹脂が軟化してきたら押し出してみる。これで残りの樹脂も除去することができる。
最後にシリコンソックスをヒートブロックにしっかり装着し直せば完了である。

尚、ABS以外はアセトンに溶けないため、この方法は使えない。
代わりにオーブンなどで加熱し樹脂を軟化させ押し出すと良いと思う。試したことはないが。
また、シリコンソックス自体の耐熱温度を超えないように注意すること。
(耐熱温度が分からないが、Creality K1は300℃まで加熱できるため、その程度までは問題ないはず。)

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